両親共に四大卒でないご家庭の教育費はこうして削る

両親共に四大卒でないご家庭の教育費はこうして削る〜廣津留真理の子育て応援日記41

両親が大卒でない家庭から初めて大学にいく子どもが出ることを、ファースト・ジェネレーション(第1世代)、といいます。

そのお子さまも家族も、初めての経験であるがゆえに、義務教育から大学進学に有利な高校、さらに高校から大学へ進学する方法がよくわからず、周りの情報「あれがいいらしい」「これが合格に効く」などに振り回されてしまい、結果、ムダな時間とお金を使ってしまっています。

日本では、片方の親が四大卒以上であっても、ご家庭で教育の中心を担う方の親=たいていは母親、が四大卒でなく”受験というイベント”の経験がない、場合も同様のことが起きています。

今、大学入試改革と高校から大学へのスムースな移行などが盛んに議論されており、日本の大学は行くだけムダである、学生はバイトと遊びばかり、先生は何もしない、文系学科はさらにムダ、むしろ手に職をつけたほうが良い、のような言い方がされます。

しかし、ファースト・ジェネレーションのご家庭にとって、そんなことは、どうでもいいのです。学士どころか修士・博士まで、海外で学位を取得したようなみなさんが何を言おうが、

日本の高校生の半数以上が大学に行く今、学士号(四大卒)は、誰もがとりあえず持っているべきコモディティー(商品)として、楽しい青春の思い出に、就職用に、必要なものなのです。

さて、ご存じのように、日本では、大学に入りたい高校3年生は、全員大学に入学できます。

日本の全日制高校に通う高校3年生の数は1,050,784人です。(平成26年)
そのうち、大学に進学を希望するものは590,000人です

日本にある大学の数は780校(国立86,公立92、私立603)です。
大学の定員は、計585,560人(国立96417、公立28,892、私立460,251)です。

しかも、一般入試といって、お子さまが必死で勉強してきた算数国語理科社会などの学科を筆記試験として課す大学は、なんとそのうちの57%に過ぎません。そのほかは推薦とAO入試です。(平成26年)

勉強、勉強、と言って過ごして、18歳でこの現実、どう思われますか。

私は、ファースト・ジェネレーションのご家庭がどんどん学士号を取って、社会のあらゆる場面で活躍するのを応援する立場として、また、娘の教育費を小中高12年間で50万円(給食費他を入れて100万円)で済ませたもとのとして、

2つのポイント、
①教育費と時間のムダを減らして得意分野を伸ばすこと
②大学受験の経験のある保護者様がご家庭でやっている、ちょっとした学習の工夫をすること、が大切だと考えます。

OECDの調査でもわかるように、日本の教育水準はとても高く、読み書き計算など、日本全国津々浦々に行き渡り、それはすばらしい、日本が世界に誇れるものの1つです。

ただ、惜しいのは、それがすべてオーバースペック(今の社会のニーズ的に不必要なことまで時間を割いて習得している)で、他のことに時間を割けなかったり費用がかかりすぎることです。

たとえば、英語は、保護者のみなさんが習った、”文法の順番通りに進み、学齢が上がるごとに読む英語長文が長くなる”、はいまどきあり得ません。あの学習法は、時代が生み出した教授法の単なる1つの例で、誰でも教えられることで普及しただけです。

今は、当校でやっているように、小学生の時点で、最初から大学入試に求められる英語をやることで、あらゆるムダな時間と費用が削減できます。

現在、中学1年生が、大分県トップ進学校の高校2年生の副教材を使用していますが、“らくらくと”こなしています。なぜなら、日本の英語科は、実はとても簡単だからです。

英語はまずABCから、Be動詞をやって、関係詞がどうの、などは、古くて非効率です。
しかも、中3までの英語と高校の英語には関連性は全くないので、中3までの範囲の極端に少ない英語で作られた問題をいくら解いても、高校の英語が上手になることはありません。

ファースト・ジェネレーションのご家庭では、これに気づかずに、中学英語・高校入試英語・さらに小学校で中学準備英語に時間とお金をかけてしまい、肝心の高校で英語が伸びずに大学の選択範囲が狭まることが十分考えられます。

算数も同じことがいえるでしょうし、他の科目も同様です。そのように、これまでの教え方に拘らない、教育を受けるお子さまたちが最大の利益を受けることができる教育改革が進むことを望みます。

②のファースト・ジェネレーションのご家庭で、家庭教育をどのように進めるか、これは下記のセミナーにてお話するお時間があると思います。

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ところ:大分市内大分駅周辺

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