英語教師が全員「余裕で引退したMBAホルダー」になる日

かつて、英語の先生は英文を解釈したり、入試問題を解説していればよい時代がありました。その時代に「西洋文化」として崇められていた教養としての書物や絵画、音楽を解釈して伝えること、その一部として、英語教育も機能していました。

英語の先生は「文化」を伝える役割を果たしていたのです。同時に「偏差値ランキング」の高い大学に生徒を送り込むために、膨大な時間を費やしていましたが、もちろんそれは消費者であるご家庭のニーズでもありました。

ですが、各国の「文化」のランキングが、以前のように「西洋文化」あこがれナンバーワン、の時代は過ぎさり、いまや表向きは、いかなる文化も同等の価値を持つ文化相対主義になっています。しかもインターネットの発達と共に英語で書かれた文章は直接だれでも触れられるようにもなりました。先生は伝えるべき「文化」を失ってしまったのです。

また、少子化や海外の大学との比較が盛んになったために、国内の「偏差値ランキング」もだんだん機能しなくなっています。それでは、今後の英語教育はどうなるのでしょうか。

それは、ずばり、「余力を持ってビジネス界を引退したMBAホルダー」のみなさんが社会貢献の一環として、こどもたちに英語を教える活動を行う、という可能性です。

理由はこうです。彼らには「西洋文化の教養」もあれば、実際に資本主義の現場で「思考を現実化」した実績もあるからです。教養という資質だけでは、これからのグローバル化社会には対応できません。実際に論理や人脈でヒトやお金を動かした経験が、英語教育の世界で問われるはずです。

そうなった時にあわてないように、私を含めた「普通の英語の先生」も日々精進しないとこどもたちに申し訳ないですね。

そして同時に、「ミュージカル」を観たい人がわざわざブロードウエイに飛行機にのって足を運び、「クラシック音楽」に浸りたい人がウイーンに集うように、日本の各地が独自性を極めるようになれば、英語能力+オリジナリティー、で素敵な結果がうまれるのではないでしょうか。

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ジュリアード@NYからの手紙