なぜ若者はボランティアをするのか 〜就活と修行の旅〜

最近の若者はNPO、ボランティア、などに関心が高いようです。

いわば、「意識の高い」学生はみんな「貧困国」でのボランティア経験を済ませてから「就活」するのがデファクトになっている感じさえあります。

しかし、ここには2つの落とし穴があると学生自身が気づきます。

1つは、なぜか「貧困国」の人たちは日本人よりも「明るく、幸せそう」に見えたりするので、本当にボランティアが必要なのか、と疑問が湧きます。

2つめは、『貧困国」でボランティアをしたほとんどの学生が卒業後に実際に身を置くのは、就活してやっとのことで手に入れた「職業」であり、よほどの強い動機がある人でなければ、就職後にボランティア活動に学生の時同様の重点を置きません。

この映画は、予告編を見る限りその点を本音で語っている、のかもしれません。

ボランティア〜自由意志の行方〜

かつて、1960年代のヒッピーブームでは聖地と言われた、ネパール、インド、アフガニスタン。ビートルズも、スティーブ・ジョブズも、レインボーマン(日本のヒーロー戦隊モノ)もインドに修行に行きました。

そのカウンターカルチャー的なノリとは反対に、同様の場所を目指しながらも、クールに就活と結びつけ、本当に「貧困国」にボランティアって必要なの?とホンネを語れる世代、それが今の若者です。

「就活」の1条件としてのボランティア活動、にしても、「自分は何をすべきなのか」を見つけるための旅としてのボランティア活動、にしても、実社会へでるためのイニシエーションが必要なのは昔も今も同じ、ということでしょうか。(このボランティア、NPOブームは検証の価値があると思います)

 

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