どうする、我が子の教育

教育も就活も結婚も全て人間の行動には「リスク」が伴います。 そのような人生の大選択のうち、一般的に、もっともリスクを考えずに選ばれるのが「お子さまが小さい頃の塾&習い事」です。 私はそれは大変な過ちだと思います。 小さい頃にはじめたことは、修正が可能なように思えます。が、子どもはあっという間に18歳を迎えます。気づいたときにはもう「遅い」のです。 うちの子はまだ小さいから英語塾は「ABCの歌」「簡単な英会話」でいいわ、 小4になったから「皆が通わせている近所の中学受験塾」に行かせなきゃ、 など、と後々の「リスク」も考えずに、ただ「小さいから」と安心して「誰もが進む、定番コース」を歩ませていると、気がついたときにはもう取り返しのつかないことになっています。 「定番コース」は「最大のリスク」です。本当に良く考えて欲しいのです。 将来どんな人間になってもらいたいですか。 そのためには、親としてどのように支えることが可能ですか。 どうずればその目標は達成できますか。 家を建てるよりも、結婚相手を探すよりも(笑)、子どもの教育には細心の注意が必要です。 未来を担う子どもたちが思い切り楽しめるように、日々を工夫するのどうでしょう。 ちょっとだけ立ち止まって考えてみませんか、親としての自分の正直な気持ちを。 […]

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オープンクラスを開催いたします!

英語界の第一人者、みなさまおなじみの先生をお迎えします。当日の公開クラスは、日本人講師による小学生クラス、アメリカ人講師によるエッセイクラスの2つです。 会員様の見学お申し込みは、通常クラス終了後に直接申請いただくか、メールでお願いいたします。一般の方も若干名席がございますのでどうぞお楽しみに! 日時:2013年2月2日 13:30〜 ところ:出席者のみにお知らせいたします。 […]

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センター試験、最大の疑問点はこれ!

予備校に依頼された受験生がセンター試験の問題冊子を持ち出した件が取りざたされています。解答を早く知りたい、という双方の利益が生んだ茶番です。 センター試験にまつわる最大のお笑い話(センター試験って何かの冗談ですか)は、 自分が受けた1月のセンター試験の得点開示は、なんと大学の入学式も終わる4月にしか出されない、しかも得点開示には前金を支払っておくことが必要 ということです。 では、自分の成績もわからずに受験生はみんなどうやって志望校を決めているのでしょうか? それは「自己採点」という日本独自の(?)文化が解決します。試験の翌日に全員が高校に集まって(面白すぎです)、自分で自己採点用に問題冊子に記入した解答と、予備校や新聞紙上で発表された正解とを照らし合わせるのです。 それを各高校が集計して予備校に送ります。予備校は「自己採点集計サービス」をきめ細かく行っていて、スピーディーに結果を出し、それを学校に返します。 受験生と学校はその結果を元に志望校を決め、国公立2次試験や私立の個別試験にのぞむわけです。 なんだかうっすらと笑いがこみ上げてきませんか。中身は非常に薄いこのような共通テストでここまで10代の若者を管理する、面倒を見すぎるのは正直やり過ぎです。 例えば、アメリカのセンター試験SATですと、年に何度も受験が可能で、すべて模試ではなくて本番です。しかも、自分の得点はオンラインですぐにわかりますし、何回か受けた中で一番よい成績(例:2012年5月の英語の最高点と2012年10月の化学の最高点、など)を出願時に使えます。なぜセンター試験は一発勝負なのでしょう、またなぜ成績が本人にすぐに分かるようなシステムにしないのでしょう。 また、勉強するのも塾や予備校や当校のような英語・数学などに特化した科目別のスクールで、入試の成績の判定も予備校頼み。。では何のために高校はあるのですか? みんなで一斉に自己採点。。。謎の文化です。 […]

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謹賀新年〜2013年もよろしくお願いいたします〜

あけましておめでとうございます。 2013年は様々なことが新しくなりそうです。英語教育も例外ではありません。 「日本人は英語の読み書きはできるけれど、しゃべれない」または、 「英語よりもまず国語だ」という意見があります。どちらも間違いだと思います。 前者ですが、実は「日本人は日本語の読み書きも、英語の読み書きもできない、いわゆる『ダブル・リミテッド」だ」というのが事実かもしれません。 後者は、例えば、紙の媒体はもうダメで今日からすべてネット配信だ、と同様に、大変極端です。英語も国語もどちらも同時に伸ばせますし、むしろそれが当然です。 2013年は、どうしても極端に振れがちな語学教育を根本から考え直し、 これからの未来を担う子どもたちに必要な表現方法は何か、を考えながら 授業を進めていきたい所存です。 また好評のご父兄クラスも、当校独自のカテゴリーに沿って、 子ども時代にすべき大切なこと、親のサポート法をご提供させていただきます。 どうぞ本年もよろしくお願いいたします。       […]

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2012年年末のご挨拶

2012年もいよいよあとわずか。。皆さん今年はどんな一年でしたか。 私は今年もまた、子どもたちの可能性を強く感じることになりました。 子どもは明らかに大人よりも「頭がいい」し、なにより「未来を」生きています。 私たち大人が自慢できることは、「積み重ねた経験」が少々多いことくらいかもしれません。そこから何を取捨選択して次の世代に渡していけるか、を常に考えて1日、1時間、1瞬を過ごしていく必要があります。 来年は新年7日から授業が始まります。 どうぞ皆様よいお年をお迎えください。 The Best Way to Predict the Future is to Invent it. (Alan Kay) […]

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サンタはいまどこ?追跡してみよう!

日本は例年になく寒いクリスマスになりました。 このNORADのサイトでお子様とサンタさんを追いかけてみませんか? 世界中の子供たちに今現在43億個のプレゼントを渡しています(どんどん更新中) サンタさんのheadquarterの様子はこちら、笑えます。 子供たちが楽しい冬の休暇を過ごせますように! […]

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ハーバード大学、2013年度入学者合格発表!

ハーバード大学の来年度新入生(Class of 2017)のEarly Action(前期日程)の合格者が 現地時間13日木曜日に発表になりました。 前期日程での合格者は、昨年比で16%増の895名です。 1学年の在籍者数がおよそ1600〜1700人ですので、Regular Decision(後期日程)では残り半分の席をめぐっての競争になります。   […]

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天才逝く〜中村勘三郎さん亡くなる

教育とは直接関係のない話ですが、伝統と新規性の融合が成功していた歌舞伎という日本文化への今後の影響も大きいので、私個人のブログから転載します。 18代目中村勘三郎さん、享年57歳でした。 来年の新しい歌舞伎座のこけら落とし出演、 昨年生まれたお孫さんの七緒八ちゃんの初舞台、 どちらも叶わぬ夢となりました。 『鏡獅子』での舞踊、世話物では『法界坊』のユーモア溢れる演技、 野田秀樹さんと組んでオペラ『アイーダ』を歌舞伎にしてみたり、 串田和美さんとはコクーン歌舞伎でコラボして、 平成中村座の芝居小屋を立ち上げニューヨーク公演まで成功させ、 藤山直美さんとも楽しく共演し、 渡辺えりに書かせる脚本も面白く、 8月の歌舞伎座では納涼歌舞伎を定着させ、 おばけになったり、お姫様になったり、俊寛になったり、 数えきれないほど、本当に大活躍した勘三郎さん。。。 お父様がご逝去された今日も、息子さんお二人は京都南座に向かいました。 6代目勘九郎襲名披露公演に出演するためです。 勘三郎さんがいたことで、歌舞伎ファン層も歌舞伎の可能性も格段に広がりました。 一人の天才が持つパワーが及ぼす影響力…あまりに惜しい人をなくしました。 […]

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どうすれば難関校に合格できるのか〜ハイエク風解釈

いわゆる難関大学(国内外)に子どもを合格させたい、と願う親御さんにとって、 近頃の『留学ブーム』『東大の秋入学やリベラル・アーツ化』『就活グローバル化』は悩ましい問題です。 日本の教育全体が陳腐化している現状をみせつけられる報道や現実が多すぎて、 こどもの教育に今まで通りの投資をおこなっても、回収できる見込みがさっぱりわからなくなってしまいつつあるのです。 結局どうすれば一番いいのか、新しい指針マニュアルが皆ほしいところでしょう。 ハイエクは、進歩というものをこう述べています: 最初、新しい財は「選ばれた少数の人の気まぐれであって、その後に大衆にとって必要なものとなり、生活必需品の一部を構成するのである。というのは今日の贅沢は明日の必需品であるからである」 大分という地方都市で「私立中受験」なる商品が成功したのも、最初は、都市部の『文化資本』を持っているご家庭が普通にやっていたことが「大衆化」したからです。実際は都市部の『文化資本」をお持ちのご家庭が通われる学校のような施設や伝統は皆無であるにもかかわらず、そのコンセプトのみが継承されてついには地方にも普及しました。 この傾向で教育が「進歩」するとしたら、次はこうです。海外と日本の難関校に突破する方法としての商品、が大衆化していくことです。 先ほどのハイエクの続きはこうです: そのうえ、新しい物はしばらくのあいだ、少数の人々の贅沢品であったという理由でのみ、しばしば大多数の人びとにとっても利用可能なものとなるのである。 ですから、現在「丸暗記」「詰め込み」一辺倒に見える教育が、留学やリベラル・アーツ指向を取り入れて、ボランティア活動やスポーツ、音楽、ライティングを含めたプレゼンテーションなども考慮にいれるようになれば、それは教育がワンランク「進歩」した、ということになります。 ハイエク的に言うと、 今海外大学に高校から学部留学したり、幼少からボーディングスクールに留学したりする日本人のような、 贅沢または浪費とさえ今日思われるかもしれないものは、最終的には多数の人びとが利用できる生活様式の実験のための出費 だということです。 なぜこのような日本を抜け出して教育を受けたい若者が増えたのか、それは グローバル化で世界の教育とそれに続く就活が可視化され、国内のみの競争に幻想を抱かなくなったこと、 が最大の原因ではないかと思います。 日本に留まり日本語だけで活動すると、生涯賃金・名誉・仕事のやりがいが一部を除いて期待値より低かった、これは大きいのではないでしょうか。そんな親の世代を見ている子ども達には海外大学併願入試をお勧めします。 […]

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難関大学に合格する子どもの親がみんな知っていること

フランスの社会学者ピエール・ブルデューが提唱した『文化資本』という考え方は、日本のお受験事情にもぴたりと当てはまります。 ハーバードでも東大でもオックスフォードでもよいですが、難関大学に合格する子どもとそうでない子どもの差はどこにあるのでしょうか。 それは、3つの『文化資産』の有無です。 文化資本とは、絵画・楽器・本・骨董などのいわゆる知的財産、日常の振る舞いや生活習慣、美的センスのような親から知らずに引き継いだ価値観、そして学歴や資格のような制度、の3つです。 これらは、塾や学校で身につくものではありません。個々の家庭で無意識にまたは意識的にこどもに伝わるものです。『いい塾に通うお金がないから、私立一貫校に行くお金がないから」難関大学に入れない、格差社会だ、などという意見もありますが、それは違います。 お金は直接『東大対策英語講座」や「ハーバード対策英語」に使われても何の意味もありません。そういう講座に通っていて合格している生徒さんは、通ってなくても合格します。それを知らずに、だれもがこぞって「〇〇対策」に直接お金という資本を投下しつづけるのは間違った使い道です。 家庭での「文化資本」、つまり『お金で直接買えない、長年かかって蓄積しなければならない教養』にお金が使われてはじめて難関大学への合格が視野にはいってきます。合格が目標でないのはもちろんです。 このようなことは都市部では『文化資本』の有無で合格・不合格が決まるように見える私立小学校、中高一貫校があるのでわかりやすいのです。 大分のような地方にはそのような『フィルタリング』機能となる私立小、中高一貫校、が皆無です。それにもかかわらず都市部をまねて『中学受験』をしようとしても、大学受験になった段階でそのフィルタリングが幻だったことがわかります。 テストを10点あげるためにこなす問題集をやめて、読書はどうですか。本には、自分が1からやらなくても誰かが考えてくれた知恵が詰まっていますよ。 冬期講習をやめてその費用を使って『ボランティア』に出かけませんか。新しい出会いがありますよ。 宿題の途中でパソコンをいじっているとおこられるなら、いっそ堂々とプログラミングをやりませんか。 街の合唱団やオーケストラが団員を募集していませんか。一緒に音を出すと不思議な力が出ますよ。 実は、家庭が子どもの教育文化資本をつくっている。 「がんばれば夢がかなう」はウソかもしれない。 子どもに失望と挫折感を残さないように、大人は本当のことを言いましょう。 […]

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