廣津留真理の子育て応援日記 前夜祭1−4
田舎の学問より京の昼寝、の続きです。
今教育界が流行させようとしているのは、「いわゆる西洋文明が起源のあらゆることをまずは理解しよう」運動、です。
これは、日本の教育や学問の制度を整理する上でかかせない作業だと賛同します。
ですが、政治・経済・民主主義・資本主義・芸術・スポーツ・宗教・神話・広義の文章テクニック、などを必死に勉強して、理解したところで、「突き抜けた人」にはなれません。
世界中の「大活躍」している人をよく観察していると、共通点に気づきます。
これは、子育てや入試にも応用・実践が可能です。
「突き抜けた人」にはこの2種類がもっとも多いのです。
1.何らかのきっかけで、ひとつの得意分野をひたすら追求している人。かつそれが世界の動きとマッチして理解者が多数いる場合。
2.制度の先を行っている人。死ぬほど苦労したか、大失敗をして困難を克服した人に多い。
つまり、現実問題で子育てや入試を考える時、
「筆記試験の受験科目対策」や「人間性や多様な価値を考慮する入試対策」をどんなに必死でやっても、1と2の人にはかなわない、 のです。そして世界のトップ大学がほしい人材はまさにこの1と2の若者なのです。
であれば、親としてすべきことは、
1.「なんらかのきっかけ」を子どもに与えるような家庭環境であるかどうか我が家を確認して、
親子間の本気の対話を増やし、塾や学校以外の広い世界をみせる。
2. 大失敗するか、死ぬほど苦労した結果、「既存の制度そのものを疑う→飛び越える」ような子どもに育てる。
子どもに「ホンキで失敗してみろ!」とホンキで言える親になる。
しかありません。
そもそも、「突き抜けた人」を目指すのは、行為自体が矛盾しているようですが、少なくともこれを利用しない手はありません。
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