天才逝く〜中村勘三郎さん亡くなる

教育とは直接関係のない話ですが、伝統と新規性の融合が成功していた歌舞伎という日本文化への今後の影響も大きいので、私個人のブログから転載します。

18代目中村勘三郎さん、享年57歳でした。

来年の新しい歌舞伎座のこけら落とし出演、

昨年生まれたお孫さんの七緒八ちゃんの初舞台、

どちらも叶わぬ夢となりました。

『鏡獅子』での舞踊、世話物では『法界坊』のユーモア溢れる演技、

野田秀樹さんと組んでオペラ『アイーダ』を歌舞伎にしてみたり、

串田和美さんとはコクーン歌舞伎でコラボして、

平成中村座の芝居小屋を立ち上げニューヨーク公演まで成功させ、

藤山直美さんとも楽しく共演し、

渡辺えりに書かせる脚本も面白く、

8月の歌舞伎座では納涼歌舞伎を定着させ、

おばけになったり、お姫様になったり、俊寛になったり、

数えきれないほど、本当に大活躍した勘三郎さん。。。

お父様がご逝去された今日も、息子さんお二人は京都南座に向かいました。

6代目勘九郎襲名披露公演に出演するためです。

勘三郎さんがいたことで、歌舞伎ファン層も歌舞伎の可能性も格段に広がりました。

一人の天才が持つパワーが及ぼす影響力…あまりに惜しい人をなくしました。

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