子育てに元気とやる気をもらえる本を紹介します〜廣津留真理の子育て応援日記67
私は妊娠中に200冊の子育て関連本を読みました。
心理学、教育学、幼児教育、個人体験談、学校資料など様々です。
一見、専門家の書いた本が最も効率的に育児の仕組みがわかるように思われますが、実は、私が影響を受けたのは普通のママの子育て本だったりしました。
さて、「茶色のシマウマ、世界を変える」(石川択治著 ダイヤモンド社)を読みました。日本初の全寮制インターナショナルスクール IZAKを創った小林りんさんのストーリーです。
IZAKの生徒さんは、私が理事を務めるサマーキャンプ 「Summer in JAPAN」に参加してくれる方もいて、前々から関心を寄せていました。
この本の面白かった箇所を箇条書きしてみます。
370ページのかなり詳細な話ですので、実際に手にとってお読みになることをおすすめします。
日本の教育がこのままではマズい、程度なら誰でも考えつきますが、小林りんさんの、学校を創ることで日本のみならず世界を変えようとしている情熱と実践は素晴らしいです。
1)経済の発達した先進国では、文化が発達し、教育も多様化するために、人々の個性が豊かになる。したがって人々のニーズも多様化し、多様化した個性を生かすための職業も途上国にくらべてはるかに豊かになる。だから自分にどんな能力があるかをよく見極めて、自分の個性を生かせる職業を選びなさい。。。どんなに探しても、自分の個性を生かせる仕事が見つからないこともある。その時は、自分で仕事をつくりなさい。
2)知識よりも知能指数よりも、大切なのはハングリー精神です。。。インターナショナルスクールには、いいところもあるけれど、それが欠けているんです。別の言葉で言えば、多様性が決定的に不足している。(略)民族が違っても、生活水準が同じなら、人間の中身もだいたい同じなのです。こういう学校じゃなくて、もっとマインドの強い、ハングリー精神を持った友人たちと一緒に、自分の子どもを学ばせたかったなと思ったのがそもそものきっかけです。
3)自分たちが考えるリーダーとは、地位やポジションではなく、社会にポジティブな変革をもたらす人のことです。
4)ピープルスキルとは対人能力、わかりやすく言えば他人と円滑な関係を築く能力のことだ。人を動かす能力と言ってもいい。
5)私はずっとマルチタスク型だったんです。
それから、成功者に共通の意識ですが、過去の失敗も含めてあらゆる経験が今の自分という存在を形成している、何一つとしてムダはない、という考えを彼女も持っています。
by ひろつるまり
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