廣津留真理の子育て応援日記その5:自己評価の高い子どもに育てよう

その5 廣津留真理の0歳から18歳までの“子育て応援日記”

High Self Esteem(高い自己評価)を持たせる、とは

「この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは」 の続編です。

 

親の簡単サポート条件3の「自己評価の高い子どもに育てる」に関しましては、親の絶対条件である、Unconditional Love、Full Attentionを持ってこどもに接していれば決して間違える事はありません。

 

児童の心理学によると、「高い自己評価」にも2種類あります。1つは、「自己評価が高く安定している」場合で、これを持っている子どもは能力を十二分に使える可能性が高いのです。もう1つの、「自己評価が高いが不安定」な場合は、せっかくの才能が表に出ることが阻害される可能性があるのです。

 

前者の「自己評価が高く安定」している子どもは、感情に走らず落ち着きがあります。常に気持ちが安定しているので、自分の評価を気にする・失敗を正当化するというムダなエネルギーを使いません。ですから受験や習い事などに集中できます。親の期待と子どもの能力に極端な差がない場合や、日常生活に過度の焦燥感がない場合にこうなることが多いようです。

 

一方、「自己評価が高いのに不安定」な子どもは、プライドが高い・うまくいかないことがあると過剰に反応する・自分が評価されていないと思い激しく動揺する傾向にあります。このように集中すべきもの以外にエネルギーを使うのは、本当にもったいないことで、持っている能力を発揮する前にエネルギーが尽きてしまうおそれもあります。これが起きるのは、親の期待値と子どもの能力に差がありすぎる時だと言われています。

 

では、どこまで子どもに期待してよいものか、親自身が客観的に自分を見つめ直す事は非常に難しい問題です。子どものこころの安定感を決定する要因はさまざまありますが、家庭環境の落ち着きや、親子の対話の中身以上に大切なものはないでしょう(と自分に言い聞かせています)。

Summer in JAPAN2014開催決定!

 

ひろつるまりの子育て応援日記シリーズはこちら:

ひろつるまりの子育て応援日記 その4  この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは

ひろつるまりの子育て応援日記 その3  勉強や習い事を上達させる、たった5つのプロセス

ひろつるまりの子育て応援日記 その2  習い事はどこまでホンキでのぞむべきか

ひろつるまりの子育て応援日記 その1  公立小中高からハーバードへ、18年間塾代ゼロ円!への道

ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−4 どうしたら「突き抜けた人」になれるのか

ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−3 田舎の学問、京の昼寝、の意味するもの

ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−2 さとり世代に足りないもの〜20世紀型授業からの脱却〜

ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−1 「大学入試改革」でも上位層は変わらない〜親のホンネ・先生のホンネ