親子ご一緒に、英語と国語を見直そう!〜廣津留真理の子育て応援日記 70
私が20代前半の頃、
「家族にも他人にも、自分がしゃべりたいことの7割を口に出すのが礼儀、たとえ家族にでも。」とおっしゃる方がいました。
それ以来、自分が言いたいことの3割は、考える必要のないどうでも良い戯言だと感じるようになりました。毎日、毎秒、言いたいことの30%をまず削ることで、なんだかとてもすっきりした言語生活が送れるようになったのです。
さて、ご存知ですか?
インターネットの出現以来、言語を習得して使用する意義が大きく変わりました。
何気なく母国語を使ってはいけません。
言葉は人を動かすのです。大統領の発言が国を動かすのと同様に、普通の人間もごく身近な家族のメンバーに大きな影響を与えるのです。それは怖いこともであり、うまく活用すればとても便利なことです。
もっとも高度な言語活動で、入試にも仕事にも日常生活にも欠かせないナンバー1は、
行動の言語による「抽象化」です。
たとえば、一定数の親は子どもの教育をあらゆる面でサポートします。
部活や習い事の送迎、テスト前の体調管理、プリント整理、ある種の進路指導、
これらを延々とやっていては、
いつかは子どもに「うざいな」「自分でやるよ」などと煙たがられます。
ところが、これらの行為に立派な「大局的観点」があるとしたらどうでしょう。
親が我が子をそんなにもサポートする世界的規模の理由をきちんと子どもに提示するのです。
たとえば、我が子に将来医師になってほしい親が「全人類の恒常的で平等な心身の健康」を心から願っていたとしましょう。ただ単に、「どこでもいいから国立医学部に合格してほしい」親と、格段の差が出ます。これが子どもの成長に影響しないはずはありません。
これが、自分の行為を「抽象化」することです。
マイケル・ポーター風に言えば、
CSV(creating shared value、共有価値の創造)、
ご家庭で、勉強の意義・社会的存在として生きる意味をお子さまと考え、共有することです。
たとえば、「勉強しなさい」「テストでいい点を取りなさい」「いい大学に入りなさい」と言う親は、子どもにとって「世界一退屈な大人」で、「世界一影響力のない大人」です。
発言のつまらなさが親をどんどんつまらない大人に変えていくのです。
子どもの好奇心を刺激する、キラキラした仕掛けをあらかじめ設定しておくことで、
「〇〇しなさい」と言わなくても子どもは進んで勉強が好きになるものです。
なぜ自分が、その行為や発言に及ぶのか、それを極限まで煮詰めると、
煮詰めたところに、抽象化された自分なりの真理に到達できます。
反対に、
自分の行為を正当化したいがために、他人の行動や発言を極度に否定して悪口を言ってしまう
すごい人間だと他人に思われたい、そのために言葉だけを操ってしまい行動が伴わない
この親の姿は我が子にものすごいマイナスを及ぼします。ご注意!
さあ、6月5日日曜日、
親子でご一緒に、何のために勉強するのか、
何のために英語や日本語があるのか、
発想の転換をしてみませんか。
あなたの言葉は、人を動かすためにあるのです。
いえ、自分を動かすためにあるのです。
6月5日、単なる英語教育をはるかに超えた言語活動の練習をしてみませんか。
6月ワンコインセミナー(ハーバード生、医大生が語る英語の重要性と2020年変わる入試対策)
皆様のご参加をお待ちしています。
(残席わずかです)
by ひろつるまり
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