子育て応援日記20〜音楽をする子どもは頭が良くなる、は本当か その1
Summer in JAPAN 2014に参加してくれたハーバード大学生は11名、70名以上の応募の中から厳しい審査と面接を行い、選ばれたみなさんです。(途中でもう1名が飛び入り参加してくれたのはカウントしていません。)
英語のライティングとプレゼンテーション集中セミナーで、5歳から19歳までのお子さまを他にも、ハーバードの7名の学生は、クラシック・コンサートを企画制作、もちろん演奏してくれました。
ハーバードの音楽学部に入学するにはどうすればよいのですか、とよくご質問を受けるのですが、そのご質問にはこのようにお答えしています。
1.ハーバード大学(4年制の学部←もちろん早めに卒業も可能、いわゆる日本でいう”大学”)には実技レッスンなどを行う音楽学部はありません。学部生は、入学後に48の科目、3900コースの中から自由に専攻を選ぶことができます。複数の科目を選び、第1,第2専攻とする人もいます。専門を学ぶには、大学院には、医学部・法学部・音楽部などに行きます。同じ大学の大学院を選ぶ学生は少なそうです。
2.ですから、ハーバード大学の入試は、特別な方法以外では、医者になりたい高校生も起業したい高校生も音楽を続けたい高校生も、みな同じ試験を受けます。ハーバードに入学したいみなさんは、ご自分の地域で一番難しい高校に通い、その学校で一番難しいクラスを取って、トップレベルの成績を保ちましょう、それ以外のことももちろんがんばってください、のようなことをがハーバード大学のHPに書かれています。
3.2.からわかるように、数3も必要、英単語も15000語必要、世界史も生物も、となりますので、ハーバード大学の音楽学部というイメージは違うでしょう。
SIJ2014 のハーバード大学生によるコンサートに出演したミュージシャン7名中、卒業後メディカルスクール(医学大学院)に行きたい学生が全7名中4名、と最も多かったのです。
ですから、 音楽が子どもの地頭を良くするかどうかについては、
元々頭の良いこどもで、音楽環境に恵まれた者の一部が地頭がよくみえるだけだ、
いや、音楽をすると脳の○○部分が発達して実際に頭が良くなる、
と、論争が続くわけです。
続く・・・
ひろつるまりの子育て応援日記シリーズはこちら:
ひろつるまりの子育て応援日記その19 子育て応援日記20〜世界大学ランキングに見る教育のこれから
ひろつるまりの子育て応援日記その18 問題は「解かず」に「暗記」する
ひろつるまりの子育て応援日記その17 また模試?過剰に入試練習する日本のこどもたち
ひろつるまりの子育て応援日記その16 子ども・家族・女性・起業、為せば成る!
ひろつるまりの子育て応援日記その15 ほめて伸ばすための、ママパワーが出る本
ひろつるまりの子育て応援日記その14 先輩ママだけが知っている、「習い事」と「ママ友」の関係
ひろつるまりの子育て応援日記その13 ハーバード大学生の採用面接に思うこと
ひろつるまりの子育て応援日記その12 なぜ大学入試改革が必要なのか、早わかり解説します
ひろつるまりの子育て応援日記その11 地頭の良いお子さまの3つの特徴
ひろつるまりの子育て応援日記その10 今までなかったものを創る
ひろつるまりの子育て応援日記その9 大学センター試験は今週〜その教育投資は成功するのか?
ひろつるまりの子育て応援日記その8 地方の親は大学受験にどう対応しているのか
ひろつるまりの子育て応援日記その7 グローバルなトップ大学生に共通する5つの特徴はこれ!
ひろつるまりの子育て応援日記その6 子育て応援日記その6:10歳の天才画家発見!
ひろつるまりの子育て応援日記その5 自己評価の高い子どもに育てよう!
ひろつるまりの子育て応援日記その4 この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは
ひろつるまりの子育て応援日記その3 勉強や習い事を上達させる、たった5つのプロセス
ひろつるまりの子育て応援日記その2 習い事はどこまでホンキでのぞむべきか
ひろつるまりの子育て応援日記その1 公立小中高からハーバードへ、18年間塾代ゼロ円!への道
ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−4 どうしたら「突き抜けた人」になれるのか
ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−3 田舎の学問、京の昼寝、の意味するもの
ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−2 さとり世代に足りないもの〜20世紀型授業からの脱却〜
ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−1 「大学入試改革」でも上位層は変わらない〜親のホンネ・先生のホンネ