IEAが2012年度のWorld Energy Outlookを発表しました。
それによると、アメリカの石油生産量が今後10年でサウジアラビアを超えて、世界最大の石油生産国になる、との予想です。
つまり、2020年までに、アメリカは現在20%を輸入している石油をほぼ自給できる国になる、ということです。
そうなると、中東の石油はアジア向けの輸出が主になってくるのでしょうか。
私が恐怖を感じたのは、IEAの出したこの図です。よくご覧になってください。8ページ目に「Net oil&gas import dependency」があります。いまさらですが、日本のエネルギー輸入依存度はほぼ100%です。
しかも、この図によると、アジア諸国やヨーロッパの輸入量も伸びているのでと今後も石油やガスの確保のための競争は熾烈です。
民話の「わらしべ長者」のように、エネルギーと交換できるものを常に日本が持ち続けるいることを切望します。。そのような革新的アイディアに溢れた人材を教育を通して私たち大人が育んでいくのみです。
9ページ目の「Change in power generation,2010-2035」もご覧下さい。
原子力を使わない政策でいくと、日本はこのような結果になります。人口が減っているとはいえ、経済発展の行方が心配です。
さらに読み進めると、2035年時点での日本の家庭における電気料金は世界最高になる模様。。
というわけで、これからのこどもたちの教育は、エネルギーの点から考えて、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで、というご父兄がいても何ら不思議はありません。
マレーシア、シンガポール、香港、ドバイも人気がありますし、これからますます世界各国での教育市場は選択肢が増え、おもしろくなっていくでしょう。