習い事はどこまでホンキでのぞむべきか
廣津留真理の0歳から18歳までの“子育て応援日記”その2 習い事はどこまでホンキでのぞむべきか 頭が良い、とはどのようなことでしょうか。それは数値化されるのでしょうか、目に見えるのでしょうか、後天的に発展するのでしょうか。 この広い世界で、日本やアジアのごく少数の国で行われている筆記受験重視・テクニック中心の教育を受けていると、勉強以外はすべて「部活」や「習い事」という言葉で一括されてしまいます。 「○○校を受験するのだから、部活はそろそろ辞めなさい」「○○校受験の邪魔になるから、いい加減ピアノはやめましょうね」など、いかにもありそうな話です。これは、はたしてお子さまにとってプラスなのでしょうか。 答えはNoです。なぜなら、ホンキで取り組まない全てのものは「ムダ」になる可能性が非常に高いからです。ショパンが弾ける前にピアノを辞めてしまうなら、地区大会で勝つ気もないままにテニスを辞めてしまうなら、いっそ始めからやらなければよいのです。他にすべきことがあったはずだからです。 「そうは言っても、うちの子は将来医者になるのだから、絵画教室でホンキになって、万が一“ボクは画家になる!”と宣言されたらどうするんですか」 大丈夫です、あなたのお子さまが、ベレー帽をかぶってモンマルトルに立つ似顔絵描きになる可能性は限りなくゼロですし、まして村上隆にはなれません。 お子さまが絵に夢中になったら、「画家になったらどうしよう、食べていけない」と焦り、楽器に熱中すれば、「ピアニストになると言ったらどうしよう、職がない」などと心配し、読書をすれば、「文系に進むと就職が危うい」などと考えるのは親のトンデモ勘違いです。取り越し苦労、というものです。 子どもが今夢中になっているもの=未来の職業、と考えるのはまちがいです。 楽しいものに惹かれるのは当然ですし、またそのような道を準備したのは親です。それが、道半ばで、「お楽しみはここまで、これからは受験対策に切り替えます」と言われると、子どもはダブルバインド状態です。 習い事を続けるメリットはたくさんあります: 1.学校・塾・親以外の大人と接する機会ができる… 有意義な体験談を聞くチャンスが増える上に、 お礼状を書く、挨拶をきちんとする、など実践的なしつけになります。 2.達成感が得られる… 真剣に取り組んでこそ得られる結果があります。どうすれば良い結果が出せるのか、簡単です。何らかの賞をゲットするまで辞めなければよい、それだけです。 3.履歴書が華やかになる… アメリカのトップ大学に入るために、SAT(アメリカ版センター試験のようなもの)の満点を目指して、それが達成できれば合格すると思っている人はまさかいないでしょう。オリンピックの代表、飛行機のパイロット、プロのデザイナー、数学の天才(これらはSummer in JAPANに応募してきたハーバード生のほんのごく一部です)、彼らのこの経歴と近い将来彼らが選択する職業に100%の関連性はおそらくありません。 このように、野球に打ち込むと「野球選手になる」、音楽は「音大に進む」、などと心配することはないのです。なぜ、一つしか選べないと決めつけるのですか。子どもは、「たくさんのことが同時にできる、柔軟性の高い生き物」です。 信じましょう、お子さまの可能性。「プロゴルファーになる」「バレリーナになる」いいじゃないですか、私達大人は子どもの夢にとことんつきあう余裕ももちましょう。ただし、好きなことと職業の選択は別物です。 Summer in JAPAN 2014開催決定! ーーーーーーーーーーーー ひろつるまりの子育て応援日記シリーズはこちら: ひろつるまりの子育て応援日記 その1 公立小中高からハーバードへ、18年間塾代ゼロ円!への道 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−4 どうしたら「突き抜けた人」になれるのか ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−3 田舎の学問、京の昼寝、の意味するもの ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−2 さとり世代に足りないもの〜20世紀型授業からの脱却〜 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−1 「大学入試改革」でも上位層は変わらない〜親のホンネ・先生のホンネ […]