廣津留真理の子育て応援日記18〜問題は「解かず」に「暗記」する

廣津留真理の子育て応援日記その18〜問題は「解かず」に「暗記」する   ゆく川の流れは絶えずしてしかも、もとの水にあらず〔鴨長明)、とはよく言ったものです。 同じ仕組みが延々と続いているように見えても、そこを流れている本質は刻々と変化しています。   未来を担う子どもたちの良いところを引き出し、育て、今ある先の社会を担う立派な人物になってもらいたい、そんな願いをこめて、親も学校も社会も必死で教育システムの改善をはかっていることは世界中どの国も共通しています。   英語で言えば、教育の目標ははっきりしていて、「子どもたちが英語ができるようになること」その一点です。 小学校で英語授業をするなら、最低でも、現在公立中学校3年間に行っている範囲(英検3級程度)は終わらせるべきですし、それはたいした野望でもなんでもなく、簡単にできることです。現在の内容に15歳まで、なんと3年間も費やすのは、本当にムダ、です。   では、なぜ、小学校英語で中3まで済ませること、ができないのでしょうか。やろうとしないのでしょうか。   それは、まず、教える側が、「英語を教える」のではなく、「英語の教え方を研究」しているからです。その研究が子どもたちの英語力向上に役に立つならOKでしょうが、教え方の追求そのものが目標になることは本末転倒です。 次に、日本の大人たちが、英語を「テストの点数」と「会話力」の2点のみで評価する習慣が身についているからです。それには、これまで自分が経験してきた英語教育経験に加えて、実際英語を使う場面がなかった世代も反映されています。ですから、英語はまずABC、次にBe動詞、という思い込みが抜けないのです。   では、なぜ先生は「教え方を研究」してしまうのでしょうか。それは、教える側を含めた大人たちが「英語は難しい」「子どもたちにはかみ砕いて解説しないとわからない」と思い込んでいるからです。   そんなことは全くありません。子どもにとって簡単すぎて屈辱的なピクチャーカードや、解く時間があったら暗記した方が断然早い文法ドリル問題を「英語」とすり替えるのはもうやめましょう。 問題の解き方をひたすら教えるのもやめましょう。 子どもたちが普通に日本語を学んできている、それと同じように普通に英語を教え、学ぶのが最短です。   「中学校や高校の英語の授業についていけない子どもたちが多いのに、そんなに進んで大丈夫なのか」という反論に対しては、 ついていけない生徒が半数を超える授業内容そのものがもはや「大きく現実からずれている=変えましょう」ということになります。 しかも、実は、ある程度自由裁量をもって「英語」を教えたい、「英語テスト対策」はあとからついてくる、と思っている英語科の先生も多いのでは、と思います。   ゆく川の流れは絶えずしてしかも、もとの水にあらず、あらゆるものは変わっていきます。それをおそれていては進歩はありません。   日本人が英語ができなくても構わない、というのは一昔前ならアリでしたが、日本人を取り巻く環境がこれほどまでにグローバル化してしまった今、近い将来の国益という面でもものすごい不利益であるのは間違いありません。 ご家庭でも、ドリル問題を解いているお子さんを見かけたら、「解かずに解答を暗記してみたら」とぜひ声かけをしてみてください。確実に時間が省けて、力がつきます。   ひろつるまりの子育て応援日記シリーズはこちら: ひろつるまりの子育て応援日記その17 また模試?過剰に入試練習する日本のこどもたち ひろつるまりの子育て応援日記その16  子ども・家族・女性・起業、為せば成る! ひろつるまりの子育て応援日記その15  ほめて伸ばすための、ママパワーが出る本 ひろつるまりの子育て応援日記その14  先輩ママだけが知っている、「習い事」と「ママ友」の関係 ひろつるまりの子育て応援日記その13 ハーバード大学生の採用面接に思うこと ひろつるまりの子育て応援日記その12  なぜ大学入試改革が必要なのか、早わかり解説します ひろつるまりの子育て応援日記その11  地頭の良いお子さまの3つの特徴   ひろつるまりの子育て応援日記その10  今までなかったものを創る ひろつるまりの子育て応援日記その9 大学センター試験は今週〜その教育投資は成功するのか? ひろつるまりの子育て応援日記その8  地方の親は大学受験にどう対応しているのか ひろつるまりの子育て応援日記その7  グローバルなトップ大学生に共通する5つの特徴はこれ! ひろつるまりの子育て応援日記その6  子育て応援日記その6:10歳の天才画家発見! ひろつるまりの子育て応援日記その5  自己評価の高い子どもに育てよう! ひろつるまりの子育て応援日記その4  この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは ひろつるまりの子育て応援日記その3  勉強や習い事を上達させる、たった5つのプロセス ひろつるまりの子育て応援日記その2  習い事はどこまでホンキでのぞむべきか ひろつるまりの子育て応援日記その1  公立小中高からハーバードへ、18年間塾代ゼロ円!への道 ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−4 どうしたら「突き抜けた人」になれるのか ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−3 田舎の学問、京の昼寝、の意味するもの ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−2 さとり世代に足りないもの〜20世紀型授業からの脱却〜 ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−1 「大学入試改革」でも上位層は変わらない〜親のホンネ・先生のホンネ […]

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廣津留真理の子育て応援日記17〜また模試?過剰に入試練習する日本のこどもたち

廣津留真理の子育て応援日記その17〜また模試?過剰に入試練習する日本のこどもたち   地方都市の子どもたちの現実は厳しいものです。 主な活動場所は、学校・塾と習い事・大型ショッピングセンター・ラウンドワン・コンビニ、 自分が価値ある存在だと周りに思ってもらうには、 ・小学校6年生まで必死に中学入試の練習をして、通う予定もない県外の私立中学を受ける →受験することを決意すると・・・周囲に、あの子は違う、よくできる、と認められる →合格すると・・・一生のうち、1週間くらい有名人でいられる、でも通うのは地元の中学校   どうですか、この現実。   日本人の大人が、先進国中で「生産性が低すぎる」と言われて久しいですが、 無理もありません。こどものときから、このような「付加価値の全くない」行動をしているのです。 付加価値のない行動に「めっちゃ価値がある」と信じこまされて育つのです。 その証拠に、地方都市のこどもたちのその努力は、いわゆる難関大学進学率にさえ結びついていません。   “単純作業”から解放されて余暇を楽しむことができるはずの現代社会において、 いまだに放課後も週末も教育と銘打った“単純作業”に追われている層がいます。   そこに欠けているのは、情報へのアクセス、あらゆる可能性を考えることに目をつぶる日常、 何かおかしいと気づいても事を起こすと周りから浮いてしまうことの不安感、です。   勉強ができない人が多いほど儲かる教育産業は矛盾しています。 そもそも、そんな単純作業ができない子どもが多いのは、「教育の中身と教えるシステム」自体が おかしいからではないですか。単純作業ができないためにがっかりする子、を地方からどんどん生み出して、日本の将来が明るくなるとは思えません。   多くの選択肢から自由に学べて、それぞれの付加価値を高め、世間がそれを認め、社会にその努力が還元される流れを、今、つくらないと、国を治めるエリート層にとってもきわめて雰囲気の悪い未来になってしまう可能性が大です。   一番むつかしいのは、「世間がそれを認め」の部分でしょうか。   ひろつるまりの子育て応援日記シリーズはこちら: ひろつるまりの子育て応援日記その16  〜子ども・家族・女性・起業、為せば成る! ひろつるまりの子育て応援日記その15  ほめて伸ばすための、ママパワーが出る本 ひろつるまりの子育て応援日記その14  先輩ママだけが知っている、「習い事」と「ママ友」の関係 ひろつるまりの子育て応援日記その13 ハーバード大学生の採用面接に思うこと ひろつるまりの子育て応援日記その12  なぜ大学入試改革が必要なのか、早わかり解説します ひろつるまりの子育て応援日記その11  地頭の良いお子さまの3つの特徴   ひろつるまりの子育て応援日記その10  今までなかったものを創る ひろつるまりの子育て応援日記その9 大学センター試験は今週〜その教育投資は成功するのか? ひろつるまりの子育て応援日記その8  地方の親は大学受験にどう対応しているのか ひろつるまりの子育て応援日記その7  グローバルなトップ大学生に共通する5つの特徴はこれ! ひろつるまりの子育て応援日記その6  子育て応援日記その6:10歳の天才画家発見! ひろつるまりの子育て応援日記その5  自己評価の高い子どもに育てよう! ひろつるまりの子育て応援日記その4  この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは ひろつるまりの子育て応援日記その3  勉強や習い事を上達させる、たった5つのプロセス ひろつるまりの子育て応援日記その2  習い事はどこまでホンキでのぞむべきか ひろつるまりの子育て応援日記その1  公立小中高からハーバードへ、18年間塾代ゼロ円!への道 ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−4 どうしたら「突き抜けた人」になれるのか ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−3 田舎の学問、京の昼寝、の意味するもの ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−2 さとり世代に足りないもの〜20世紀型授業からの脱却〜 ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−1 「大学入試改革」でも上位層は変わらない〜親のホンネ・先生のホンネ                     […]

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廣津留真理の子育て応援日記16〜子ども・家族・女性・起業、為せば成る!

廣津留真理の子育て応援日記その16〜子ども・家族・女性・起業、為せば成る!   このブログで、子育てとは、生まれてから18歳まで、としています。 もちろん、一生かかわっていくことですが、高校卒業で一段落、と感じる保護者様も多いかと思います、   私は我が子が高校を卒業すると同時に、起業して株式会社を作りました。その翌年には一般社団法人を立ち上げました。これも、日本でのいわゆる「子育て」が,18歳まで、という雰囲気を私自身が感じているからこその行動です。   一般社団法人Summer in JAPANは、本当に多くの方に助けていただいています。 理事就任を快く引き受けてくださる方、進んでお手伝い下さる方、元気いっぱいの大学生、趣旨に賛同してご寄付くださる企業様、団体様、そのほか、未来を担うこどもたちを見守ってくださる数多くの心優しくも進取の気性に富んだみなさま、みなさまなしでは、Summer in JAPANのプログラムは成立しません。   毎日、心から感謝しています。なんとか恩義に報いるべく、具体的な方法を探る毎日です。   そして、7日間のセミナーを受講するために、受講料をお支払いくださる保護者様、ありがとうございます。みなさまからいただくお金は1円も無駄にすることはありません。   代表理事の私は事務局兼務で全て無報酬で業務にあたっていますし、他の理事はSIJに寄付をすることはあっても、報酬を受け取ることはありません。   で、このSummer in JAPANのセミナーは、なんとか無料にならないものでしょうか。   セミナーを無料にして、どなたでも参加できるようにする唯一の方法があります。   それは、学校の英語授業が毎日、Summer in JAPANになることです。 ・・・それはかないませんので、 現実的には、たとえば、   全国あちらこちらで、 生徒がふつうに「英語で」自己表現を学ぶ場、ができる、のはどうでしょうか。 先生が「英語で説明」する授業、ではありません。 主体は生徒ですから、生徒が「英語で」学ぶのです。   そこに、Summer in JAPANのハーバード大学生のように元気で明るく、こどもたちの年齢に近い先生役がいて、 自分の得意分野を英語で教えてくれて、 自ら考えるきっかけを作ってくれて、 自己表現とはあいまいな自己主張ではなく、 自分の書くすべての書類や、発話に明確に表すべき基礎があること、 その基礎を応用して高めるためには、自ら勝ち得た教養が必須であること、 それは、だれにでもできること、 具体例をもってそう教えてくれたら、 どんなに楽しいことでしょう。   日本の大学生のみなさんが一念発起して、 受験英語体質を脱皮、在学中に英語をバリバリに学んでくれたら。。   そして、毎年、○○大学生が教える、Summer in Nagoyaとか ○○大生によるWinter in Kyoto、とか   開催してくれたら。。 地元大学生が行えば、国際航空運賃や宿泊費がかかりませんから予算額が少なくてすみます。   大学生は、私の「子育て期間」の定義、18歳を越えていますので、 大学生のみなさんが、これまで育ててくれた保護者様に感謝すると同時に、 次世代を育てるニューリーダーとして、 無料で、ホンモノの、熱いセミナーを開いてください。 *注 ニセモノお断りします   私が表現力にこだわるのは、自分の不得意分野がまさにそこだから、です。 足腰の弱らないうちに、そのような現場を見学に行ける日が来るのを期待しています。   ひろつるまりの子育て応援日記シリーズはこちら: ひろつるまりの子育て応援日記その15  ほめて伸ばすための、ママパワーが出る本 ひろつるまりの子育て応援日記その14  先輩ママだけが知っている、「習い事」と「ママ友」の関係 ひろつるまりの子育て応援日記その13 ハーバード大学生の採用面接に思うこと ひろつるまりの子育て応援日記その12  なぜ大学入試改革が必要なのか、早わかり解説します ひろつるまりの子育て応援日記その11  地頭の良いお子さまの3つの特徴   ひろつるまりの子育て応援日記その10  今までなかったものを創る ひろつるまりの子育て応援日記その9 大学センター試験は今週〜その教育投資は成功するのか? ひろつるまりの子育て応援日記その8  地方の親は大学受験にどう対応しているのか ひろつるまりの子育て応援日記その7  グローバルなトップ大学生に共通する5つの特徴はこれ! ひろつるまりの子育て応援日記その6  子育て応援日記その6:10歳の天才画家発見! ひろつるまりの子育て応援日記その5  自己評価の高い子どもに育てよう! ひろつるまりの子育て応援日記その4  この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは ひろつるまりの子育て応援日記その3  勉強や習い事を上達させる、たった5つのプロセス ひろつるまりの子育て応援日記その2  習い事はどこまでホンキでのぞむべきか ひろつるまりの子育て応援日記その1  公立小中高からハーバードへ、18年間塾代ゼロ円!への道 ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−4 どうしたら「突き抜けた人」になれるのか ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−3 田舎の学問、京の昼寝、の意味するもの ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−2 さとり世代に足りないもの〜20世紀型授業からの脱却〜 ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−1 「大学入試改革」でも上位層は変わらない〜親のホンネ・先生のホンネ   […]

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廣津留真理の子育て応援日記15〜ほめて伸ばすための、ママパワーが出る本

廣津留真理の子育て応援日記その15〜ほめて伸ばすための、ママパワーが出る本   当校は補習塾ではありませんから、学校の英語は全く扱いません。無学年制ですから、レッスン中は学年が違うお子さま同士で、仲良く教え合い、学んでいます。明るく、ハキハキと、何でも素直に聞いてきますので、教える側もウキウキします。   そのような明るい、積極的なお子さまを育てているご家庭は、本当にすばらしいと思います。   さて、楽しいとはいえ、お子さまに学習や習い事を持続させるにはご家庭の継続的努力がいります。子どもを伸ばすにはほめることが大切、と良く聞きます。実際、その通りなのですが、これには、親のほめパワー、が必要です。   ほめパワーを持続するには、親が我が子の良いとこばかりをひたすら見る、記憶する、これに勝る方法はありません。   これは、悪いところを反省しない、フタをする、という消極的意味ではなく、積極的に良いところを見続けることで、親自身のモチベーションを高める、ことにあります。   ですが、時には、他のお子さまと比較したり、+2の成長を望むところをつい+20くらい望んで絶望したり、逆に、モチベーションが下がったりします。   そこで、ほめるのに疲れた時、どうしてもほめたくない時に、ママとパパが読む絵本をご紹介します。   ピヨピヨスーパーマーケット 工藤ノリコ作・絵   この絵本に登場する、かわいいかわいいひよこの 「寝顔」・・・寝顔を見ると怒る気になれませんね 「お風呂上がりの表情」・・・産湯につかった後みたいですよ 「だだをこねる姿」・・・だだをこねられているうちが花です を見ると、疲れが吹き飛びます。   こんなかわいい我が子です、しかも18歳までの月日はあっという間です。   ぜひ、「お子さまにとって」ムダのない、有意義な、楽しい、学びの機会を選択してください。   親の笑顔と、ちょっとした工夫が、前向き姿勢のお子さまをはぐくむ、そんな例をたくさんみてきました。ママパワーの源は、屈託のないかわいい我が子の姿を、ずっと記憶しておく、その術にもあるのです。   ひろつるまりの子育て応援日記シリーズはこちら: ひろつるまりの子育て応援日記その14  先輩ママだけが知っている、「習い事」と「ママ友」の関係 ひろつるまりの子育て応援日記その13 ハーバード大学生の採用面接に思うこと ひろつるまりの子育て応援日記その12  なぜ大学入試改革が必要なのか、早わかり解説します ひろつるまりの子育て応援日記その11  地頭の良いお子さまの3つの特徴   ひろつるまりの子育て応援日記その10  今までなかったものを創る ひろつるまりの子育て応援日記その9 大学センター試験は今週〜その教育投資は成功するのか? ひろつるまりの子育て応援日記その8  地方の親は大学受験にどう対応しているのか ひろつるまりの子育て応援日記その7  グローバルなトップ大学生に共通する5つの特徴はこれ! ひろつるまりの子育て応援日記その6  子育て応援日記その6:10歳の天才画家発見! ひろつるまりの子育て応援日記その5  自己評価の高い子どもに育てよう! ひろつるまりの子育て応援日記その4  この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは ひろつるまりの子育て応援日記その3  勉強や習い事を上達させる、たった5つのプロセス ひろつるまりの子育て応援日記その2  習い事はどこまでホンキでのぞむべきか ひろつるまりの子育て応援日記その1  公立小中高からハーバードへ、18年間塾代ゼロ円!への道 ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−4 どうしたら「突き抜けた人」になれるのか ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−3 田舎の学問、京の昼寝、の意味するもの ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−2 さとり世代に足りないもの〜20世紀型授業からの脱却〜 ひろつるまりの子育て応援日記前夜祭1−1 「大学入試改革」でも上位層は変わらない〜親のホンネ・先生のホンネ   […]

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廣津留真理の子育て応援日記13〜ハーバード大学生の採用面接を終えて

廣津留真理の子育て応援日記その13〜ハーバード大学生の採用面接に思うこと   ハーバード大学があるマサチューセッツ州ケンブリッジはマイナス8度の吹雪でしたが、夏期英語集中セミナーSummer in JAPAN 2014のボランティア講師採用面接をおこなってまいりました。   予想をはるかに上回る応募をいただき、みなさんもちろん優秀で個性的なのですが、書類選考で泣く泣くまずは18名という少数に絞りまして、面接の運びとなりました。   面接初日は、新2年生がこの秋からどのハウス(寮)に住むかが決まる、まるでハリーポッターの映画のような運命の日、“ハウジング・デイ”でもあり、かつ定期試験中でもあったにもかかわらず、みなさん忙しい時間をやりくりして面接にきてくれました。   アメリカでは子どもを褒めて育てすぎる、日本は逆に叱って育てすぎる、とよく言います。褒めておだてて「No dream is impossible. You can do it.」と励まして育てるか、足りないところをガンガン指摘して「まだまだこんなことでは甘い。上を見なさい。」と発奮させて育てるか。。 お国柄だけではなく、ご家庭によっても異なるアプローチです。   今回面接したハーバード大学生、昨年大分に来てくれたハーバード大学生、みなさん性格も英語の発音も、食事の好みも、興味ある分野もバラバラですが、ただ一つ、共通点があります。   それは、   みんな「適度」の自信家である(ように見えるよう努力している、もしくは習慣化している)   ということです。適度、がポイントです。   自信が溢れすぎて、鼻につく存在に見えてはならないし、かといって、謙虚すぎるのも卑屈に見えます。   このうまい具合、just rightな加減、これをぜひ今の小中高生が身につけてくれれば、と思います。   なぜなら、 適度な自信家は自信があるゆえに何事にも積極的にリスクを取ってがんばれる、 そういう適度な自信家を見ると、周りの人は思わず応援したくなる、何か協力したくなる、 からです。 適度な自信のつけ方は、結局、ご家庭での日常生活で決まります。本当に子どもたちは親の言葉・態度をよく観察しています。   おまけに、「アメリカの大学は入学する時に学部・学科の縛りがないので、入ってから好きなことを学べる、自由度がある」とよく言いますが、それはほとんど眉唾ものです。   確かに、好きなことは学べますが、「好き」と「得意」は別ものです。 ハーバードのみなさんは、それぞれすでに高校卒業までに、「ものすごい得意分野」を持っているのが実際です。それをさらに伸ばしながら、周辺分野を新たに開拓しつつ、学業とは全く異種の課外活動を広く行う、そうやって大学時代を過ごしているのです。   日本の小中高のみなさん、高校までに「ものすごい得意科目」「ものすごい得意な活動」を作りましょう。または、作るような方向性を持ちましょう。 「すでに役割を終えたフィルタリング用コンテンツ」としての受験勉強はほどほどにして、学年や国境を越えて、どんどん得意分野を伸ばしてみてください。 きっと、新しい道が拓けてきます!   応援しています。   ひろつるまりの子育て応援日記シリーズはこちら: ひろつるまりの子育て応援日記 その12  なぜ大学入試改革が必要なのか、早わかり解説します ひろつるまりの子育て応援日記 その11  地頭の良いお子さまの3つの特徴   ひろつるまりの子育て応援日記 その10  今までなかったものを創る ひろつるまりの子育て応援日記 その9 大学センター試験は今週〜その教育投資は成功するのか? ひろつるまりの子育て応援日記 その8  地方の親は大学受験にどう対応しているのか ひろつるまりの子育て応援日記 その7  グローバルなトップ大学生に共通する5つの特徴はこれ! ひろつるまりの子育て応援日記 その6  子育て応援日記その6:10歳の天才画家発見! ひろつるまりの子育て応援日記 その5  自己評価の高い子どもに育てよう! ひろつるまりの子育て応援日記 その4  この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは ひろつるまりの子育て応援日記 その3  勉強や習い事を上達させる、たった5つのプロセス ひろつるまりの子育て応援日記 その2  習い事はどこまでホンキでのぞむべきか ひろつるまりの子育て応援日記 その1  公立小中高からハーバードへ、18年間塾代ゼロ円!への道 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−4 どうしたら「突き抜けた人」になれるのか ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−3 田舎の学問、京の昼寝、の意味するもの ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−2 さとり世代に足りないもの〜20世紀型授業からの脱却〜 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−1 「大学入試改革」でも上位層は変わらない〜親のホンネ・先生のホンネ                     […]

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廣津留真理の子育て応援日記その11〜地頭の良いお子さまの3つの特徴

廣津留真理の子育て応援日記その11〜地頭の良いお子さまの3つの特徴   地頭についてはこちらにも書きました。   あの子はとっても賢い、と言われるお子さまの特徴を短く3つにまとめてみます。   1.打てば響く、切れの良さ   2.この子に何かしてあげたい、と大人に思わせるキャラ   3.筋肉が引き締まってみえる、顔立ちのすっきり感   長年クラスで生徒さんに接した体験から、この3つは断言できます。   1は、言葉の通りです。決断も早いし、独創性もあるし、自活力もあります。   2は、おとなが余計なことをしなくても育つのですが、優秀な指導者がつけばますます伸びます。   3ですが、顔の筋肉というのは私の印象で、もしかしたら彼らの目力に圧倒されるのかもしれません。   こういうお子さまが育つのは、遺伝か環境かはたまた本人の強いパワーか、知りたいところです。   ひろつるまりの子育て応援日記シリーズはこちら:   ひろつるまりの子育て応援日記 その10  今までなかったものを創る ひろつるまりの子育て応援日記 その9 大学センター試験は今週〜その教育投資は成功するのか? ひろつるまりの子育て応援日記 その8  地方の親は大学受験にどう対応しているのか ひろつるまりの子育て応援日記 その7  グローバルなトップ大学生に共通する5つの特徴はこれ! ひろつるまりの子育て応援日記 その6  子育て応援日記その6:10歳の天才画家発見! ひろつるまりの子育て応援日記 その5  自己評価の高い子どもに育てよう! ひろつるまりの子育て応援日記 その4  この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは ひろつるまりの子育て応援日記 その3  勉強や習い事を上達させる、たった5つのプロセス ひろつるまりの子育て応援日記 その2  習い事はどこまでホンキでのぞむべきか ひろつるまりの子育て応援日記 その1  公立小中高からハーバードへ、18年間塾代ゼロ円!への道 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−4 どうしたら「突き抜けた人」になれるのか ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−3 田舎の学問、京の昼寝、の意味するもの ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−2 さとり世代に足りないもの〜20世紀型授業からの脱却〜 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−1 「大学入試改革」でも上位層は変わらない〜親のホンネ・先生のホンネ                   […]

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今までなかったものを創る

廣津留真理の0歳から18歳までの“子育て応援日記”その10   日本には、“さとり”という、人の心を読む妖怪がいます。“さとり“は、人の前に突然現れて、その人が言おうとすることを先にぺらぺらと言い当ててしゃべってしまいます。   おどろいた人間は逃げようとしますが、逃げる手段を先読みされて、“さとり”にバカにされたり、食べられてしまったりすることもあるのです。   万能メガネをかけて新しいメニューに挑戦中、冷蔵庫に「卵とにんじんが足りません」と教えてもらい、自動運転の車で運転しながらスーパーに行き、途中あわや事故か、と思いきや、自動制御装置のおかげで難を逃れ、帰宅したら注文しようかどうか迷っていた本が小型無人飛行機で届けられ…   そんな時代になりました。日本の妖怪もびっくりです。   “さとり”から逃れる唯一の方法は、偶然、無意識にやってしまうちょっとした行動、のみだそうです。   山で木を切っていた木こりは“さとり”に見つかり、心を読み取られ、食べられる、その瞬間、怖い中でも無意識に続けていた斧で木を割る行為中に、その切り株の破片が偶然妖怪に当たって助かった、とか。   妖怪は「人間は、心に思わないことをやってのけるから怖い」と言って去っていったそうです。   これからのお子さまは、“さとり”の読心術のさらに先、未来を自分で引き寄せる能力、または、完全リラックス状態から突拍子もないものを生み出すか、その2つが必要になってきます。   たしかに英語を含めた言語能力も非常に大切ですが(SIJ2014をお見逃しなく!)、まずはものごとを大きく把握する力をお子さまに授けることが、何より今の私達大人に求められている最重要課題かもしれません。   ひろつるまりの子育て応援日記シリーズはこちら: ひろつるまりの子育て応援日記 その9 大学センター試験は今週〜その教育投資は成功するのか? ひろつるまりの子育て応援日記 その8  地方の親は大学受験にどう対応しているのか ひろつるまりの子育て応援日記 その7  グローバルなトップ大学生に共通する5つの特徴はこれ! ひろつるまりの子育て応援日記 その6  子育て応援日記その6:10歳の天才画家発見! ひろつるまりの子育て応援日記 その5  自己評価の高い子どもに育てよう! ひろつるまりの子育て応援日記 その4  この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは ひろつるまりの子育て応援日記 その3  勉強や習い事を上達させる、たった5つのプロセス ひろつるまりの子育て応援日記 その2  習い事はどこまでホンキでのぞむべきか ひろつるまりの子育て応援日記 その1  公立小中高からハーバードへ、18年間塾代ゼロ円!への道 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−4 どうしたら「突き抜けた人」になれるのか ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−3 田舎の学問、京の昼寝、の意味するもの ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−2 さとり世代に足りないもの〜20世紀型授業からの脱却〜 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−1 「大学入試改革」でも上位層は変わらない〜親のホンネ・先生のホンネ                           […]

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大学センター試験は今週、その教育投資は成功するのか?

廣津留真理の0歳から18歳までの“子育て応援日記”その9   大学センター試験は今週〜その教育投資は成功するのか?   大学入試センター試験が近づいてきました。この週末1月18日と19日の両日です。 地方都市の18歳にとって、これは人生の晴れ舞台、一大事です。   なぜなら、   大学入試のために小学校からせっせと塾に通い、夏期講習に励み、 ひたすら入試問題を解く方法を身につけてきたからです。 さらに、刺激のほとんどない地方都市では、入試は人生の一大イベントなのです。   その証拠に、   高1高2になると、あこがれの東京・関西方面へのオープンキャンパス(夏休みに志望大学や理想大学などをみんなで巡るツアー)に訪れます。   東京へ友達同士で遊びに行くことは許されなくても、「オープンキャンパス」なら親御さんもokします。 実際、地方の生徒さんはいわゆる「難関校」を実際に見たことがないので、それは盛り上がって、 ○○大学ペンや○○大学まんじゅうをおみやげににこにこと帰ってきます。やる気もがぜん出るのでしょう。   加えて、センター試験という大イベントは悲しいかな高3の冬たった一度きりしかないので、高1高2で、塾の主催する「センター試験本番チャレンジ」なるイベントに参加もします。本番当日に、受験生でもない高1高2が集まって、本番と同じ問題を時間差で解くのです。 前もってホンモノが体験できる、というわけです。           さて、地方都市に住む多くの家庭にとって、この投資のメリットは何でしょうか。   教育への投資には次の2つの説明があります:     1.人的資本仮説 2.シグナリング仮説   1は、お子さまが、教育を受けることによって、どんどん自分の価値を高めていき、 将来社会に出た時にそれが賃金や評価の形で還元され、結果国の労働生産性が向上する、ことです。   つまり、今受けている教育は、我が子の将来の職業や賃金に貢献する、 教育費を払うだけのことはある、 日本はこの教育システムを続けていて大丈夫、 というわけです。   2は、とても優れているお子さまの能力を、テストや難関大学に合格することで社会に知らしめ、 労働市場で価値ある人材として売る、教育は「シグナル(信号)発信」というわけです。   つまり、地方都市出身でも、情報の非対称性が解消されるので、○○難関大学に合格すれば、本人の就職は有利になるわけです。かつ、難関大学に合格する優秀な人材を輩出することで国の経済成長を、ということです。   様々な意見がある教育の価値ですが、毎年学費や塾費用を捻出する親御さんにしても、 税金を投入する国にしても、高い投資になるのですから、2014年、しっかりと考えていきたいものです。   最近の傾向としては、難関大学に合格するのは都市部の特定の高校からでありもはや地方都市では太刀打ちできそうにないこと、大学全入、海外大学とのグローバル競争などで、日本の高等教育のシグナリング効果が薄れて、1の人的資本としての個人の魅力や価値を高める教育へと移行しているように思います。   同じお金をかけて東京へ行くなら「オープンキャンパス」よりもっと楽しいイベントをお子さまがご自分で探すのはいかがでしょう。   ただでさえ過剰に模擬テストを受けているお子さまです。「センター入試本番を味わう週末」よりも、まとめて読書する時間をもうけませんか。   長期休暇には、受験対策費用を削って、「地球温暖化が本当に起きているのか観察する北極探検ツアー」などはどうですか。 こちらのホンモノ体験のほうが、入試本番模擬テストよりもお子さまのやる気がでるかもしれません。     また、たとえば大分県は学校を出て看護師や美容師、料理人などになる生徒さんも多いこと、農業人口が減っていることもあるので、みなが同じ数学・英語を習うのではなく、中学校くらいから目的別に、 「看護師になってからも使える楽しい化学」「和食を世界に伝える英語」「地元のおじいちゃんの畑を支える生物」などはどうですか。   例:大分県立玖珠農業高校1年生が作る「竹の子水煮缶詰(一缶220円/270g入り)」の中学校バージョン、など。   まあ、とはいえ地方都市は「センター試験」「中学入試」で祭り状態ですが。。   ひろつるまりの子育て応援日記シリーズはこちら: ひろつるまりの子育て応援日記 その8  地方の親は大学受験にどう対応しているのか ひろつるまりの子育て応援日記 その7  グローバルなトップ大学生に共通する5つの特徴はこれ! ひろつるまりの子育て応援日記 その6  子育て応援日記その6:10歳の天才画家発見! ひろつるまりの子育て応援日記 その5  自己評価の高い子どもに育てよう! ひろつるまりの子育て応援日記 その4  この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは ひろつるまりの子育て応援日記 その3  勉強や習い事を上達させる、たった5つのプロセス ひろつるまりの子育て応援日記 その2  習い事はどこまでホンキでのぞむべきか ひろつるまりの子育て応援日記 その1  公立小中高からハーバードへ、18年間塾代ゼロ円!への道 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−4 どうしたら「突き抜けた人」になれるのか ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−3 田舎の学問、京の昼寝、の意味するもの ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−2 さとり世代に足りないもの〜20世紀型授業からの脱却〜 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−1 「大学入試改革」でも上位層は変わらない〜親のホンネ・先生のホンネ                       […]

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地方の親は大学受験にどう対応しているのか

廣津留真理の0歳から18歳までの“子育て応援日記”その8   私の住む大分県のような地方都市でお子さまを育てる保護者様に向けてこの子育て応援日記は綴っています。 (実際は都市部の方が多く読まれているようですが) なぜなら、「高度成長期の日本で可能だった」ような、詰め込み勉強をがむしゃらにやって偏差値の高い大学に子どもをやればバラ色の人生が待っている、をいまだに信じている遅れた(失礼!)土地柄に何とか「毒舌」をもって嵐を巻き起こし、「塾不要」「子ども英語ムダ」「教育は家庭から」を訴えるつもりだからです。 日本のトップ高校生の数を1万人とすると、大分のような地方都市からそのような高校生を多数輩出するのは大変厳しい時代です。 というのも、いつも書いているように、そのようなお子さまの最も強力なサポートはご家庭の「文化資本」であることが多く、保護者様ご自身が高い教育によって成功体験を得ています。保護者様が日頃の会話やイベント、旅行などの折々にご自身の価値観を話して聞かせる、あるいは直接学校の科目を教えることも多々あります。 そのようなご家庭は大分県のような地方都市では限られます。また、そのようなご家庭をターゲットとした高いレベルの塾は、商売にならないので大分県には進出しません。まして、競争してまでも入るべき「私立中学校」「国立大付属」もありません。 しかも、文科省の資料を見ますと、高校3年生の4割は地元の大学に進学するのです。なぜ、地方都市のほとんどのご家庭が、小学校から我が子を塾に入れて都会の中学受験のまねごとをするのか全く理解できません。流行が都市部から地方へまわってきた、ということは、そのブームの終焉を意味するだけです。(なので、今教育は国内お受験から留学ブームへと移行中です。) 地方の魅力は「良い公立小学校」「良い公立中学校」「良い公立高校」があることです。そこでみっちり勉強して、放課後や週末は自分の熱中できることをすればよいのです。数学でもテニスでも、音楽でもボランティアでもなんでも良いのです。 教育はコンビニではありません。東京で購入できる商品が大分県でも同じ品質で手に入るコンビニは本当に便利です。ですが、東京基準の大学ランキングや私立学校の価値観を地方に持ってきても、トップ数名(ここポイントです、本当に数名しかいませんから)以外のお子さまが感じるのは「大学ランキングや偏差値へのこだわり」からくる「微妙な劣等感」になってしまい、とてもおとなしい、自己主張をしない成人になる可能性が高いからです。 では、いったい地方に住む親はどうすればよいのでしょうか。 田舎に住む親の一人として、2つの解決策をあげてみます。 ひとつは、その土地を大切にした教育を子どもに受けさせること。 もうひとつは、土地にこだわらずに県境や国境を越えた教育を受けさせること。 前者は、例えば大分県は「おんせん県おおいた」のCMにある通り、温泉の源泉数も湧出量も全国一です。 県内の別府市にいたっては、人が入れる温泉湧出量が世界一です。また、大分県九重町には、日本最大の地熱発電所があります。 このような恵まれた自然環境をもっと深く掘り下げて教育に活用すべきです。単なる工場見学では子どもたちは満足しません。ひとは「唯一無二」の存在に強く惹かれます。このグローバルの時代に「ピカピカのローカルであること」は、その第一歩です。 後者は、お子さまの「好きなこと」「好きになりそうなこと」がある場所ならどこにでも連れて行く、その際計るのは距離ではなく、時間を用いる、ことです。 例えば、お子さまが数学にとてつもない興味をいだいてきて、学校の授業や自習、保護者による家庭学習サポートでは間に合わなくなったとします。 インターネットがある現在、高度な数学を教える塾やグループ、個人の先生は場所さえ考慮にいれなければいくらでも見つかります。そして、まさに良い先生に会えるなら「場所を考慮に入れない」ことが大切なのです。海外を含めてどんな都市でもたいてい1日あれば到着します。もちろん、国境を越えたアプローチという点ではオンライン教育も最適です。 自分の住む土地柄を活かす。 距離ではなく時間で考える。 最後に、地方都市の教育が停滞している最大の理由は「教育の外注」です。すべて学校まかせ、塾まかせ、それはあたかも「教育」が家庭や社会から独立した存在であるように捉えている人が地方には多いからでしょう。おそらく、地方の保護者にとって、お子さまの教育や大学受験は「専門家」が対応してくれる、「保険加入」や「マイホーム購入」と同列です。教育も(ついでに語学も)家庭から切り離すことはできません。教育は家庭から、それは「ヘリコプターマザー」とは全然違います。 とはいえ、このブログを読んでくださるみなさまは、そのようなことはすべてご承知の方ばかりですので、私の声はなかなか大分県内の「昔風の教育」信奉者には届きませんが負けませんし負ける気もしません!! Children are our future! Summer in JAPAN2014説明会参加者募集中!   ひろつるまりの子育て応援日記シリーズはこちら: ひろつるまりの子育て応援日記 その7  グローバルなトップ大学生に共通する5つの特徴はこれ! ひろつるまりの子育て応援日記 その6  子育て応援日記その6:10歳の天才画家発見! ひろつるまりの子育て応援日記 その5  自己評価の高い子どもに育てよう! ひろつるまりの子育て応援日記 その4  この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは ひろつるまりの子育て応援日記 その3  勉強や習い事を上達させる、たった5つのプロセス ひろつるまりの子育て応援日記 その2  習い事はどこまでホンキでのぞむべきか ひろつるまりの子育て応援日記 その1  公立小中高からハーバードへ、18年間塾代ゼロ円!への道 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−4 どうしたら「突き抜けた人」になれるのか ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−3 田舎の学問、京の昼寝、の意味するもの ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−2 さとり世代に足りないもの〜20世紀型授業からの脱却〜 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−1 「大学入試改革」でも上位層は変わらない〜親のホンネ・先生のホンネ                 […]

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グローバルなトップ大学生に共通する5つの特徴はこれ!

廣津留真理の0歳から18歳までの“子育て応援日記”その7 グローバルなトップ大学生に共通する5つの特徴はこれ! この夏、7名のハーバード大学生を採用して、7歳から学ぶ英語ライティングとプレゼンテーションセミナー「Summer in JAPAN2013」を主催しました。 英語でプレゼンやアカデミックライティングに挑戦する小学生が大分県という地方都市にも着々と育っていることもさることながら、それを教えるハーバード大学生の、「何にでもすぐに対応するアドリブ力」や「明るい人間力」は今後の日本の高等教育を考える意味でも非常に参考になります。 彼らの特徴をざっくりつかむとこのようになります。 1.どんな人にも平等に敬意を表す 2.他人に好かれるようにふるまう 3.仕事は5分でまずは80%完成させる 4.ネガティブ発言はせず、決してあきらめない 5.平常心で基本を地道にこなしてきたから今がある ひとつひとつは、今後弊社の講演会で(直近の講演は2014年1月19日)お話させていただきますが、 1の「どんな人にも平等に敬意を表すこと」 5の「平常心で基本を地道にこなしてきたから今がある」 は、大人目線、親目線でも十分参考になります。学校のアカデミックな学科だけの試験では決して評価できない、ですが人間として大切なこと、それを若くして経験できているのが、真の「トップ大学」の学生です。小さなお子さまを育てていらっしゃる方には、人間力を磨くことの重要性を心のどこかに留めておいていただきたい、と思います。(そういう私も今更ながら反省中です) Summer in JAPAN2014説明会参加者募集中! ひろつるまりの子育て応援日記シリーズはこちら: ひろつるまりの子育て応援日記 その5  自己評価の高い子どもに育てよう! ひろつるまりの子育て応援日記 その4  この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは ひろつるまりの子育て応援日記 その3  勉強や習い事を上達させる、たった5つのプロセス ひろつるまりの子育て応援日記 その2  習い事はどこまでホンキでのぞむべきか ひろつるまりの子育て応援日記 その1  公立小中高からハーバードへ、18年間塾代ゼロ円!への道 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−4 どうしたら「突き抜けた人」になれるのか ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−3 田舎の学問、京の昼寝、の意味するもの ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−2 さとり世代に足りないもの〜20世紀型授業からの脱却〜 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−1 「大学入試改革」でも上位層は変わらない〜親のホンネ・先生のホンネ […]

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自己評価の高い子どもに育てよう

その5 廣津留真理の0歳から18歳までの“子育て応援日記” High Self Esteem(高い自己評価)を持たせる、とは 「この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは」 の続編です。   親の簡単サポート条件3の「自己評価の高い子どもに育てる」に関しましては、親の絶対条件である、Unconditional Love、Full Attentionを持ってこどもに接していれば決して間違える事はありません。   児童の心理学によると、「高い自己評価」にも2種類あります。1つは、「自己評価が高く安定している」場合で、これを持っている子どもは能力を十二分に使える可能性が高いのです。もう1つの、「自己評価が高いが不安定」な場合は、せっかくの才能が表に出ることが阻害される可能性があるのです。   前者の「自己評価が高く安定」している子どもは、感情に走らず落ち着きがあります。常に気持ちが安定しているので、自分の評価を気にする・失敗を正当化するというムダなエネルギーを使いません。ですから受験や習い事などに集中できます。親の期待と子どもの能力に極端な差がない場合や、日常生活に過度の焦燥感がない場合にこうなることが多いようです。   一方、「自己評価が高いのに不安定」な子どもは、プライドが高い・うまくいかないことがあると過剰に反応する・自分が評価されていないと思い激しく動揺する傾向にあります。このように集中すべきもの以外にエネルギーを使うのは、本当にもったいないことで、持っている能力を発揮する前にエネルギーが尽きてしまうおそれもあります。これが起きるのは、親の期待値と子どもの能力に差がありすぎる時だと言われています。   では、どこまで子どもに期待してよいものか、親自身が客観的に自分を見つめ直す事は非常に難しい問題です。子どものこころの安定感を決定する要因はさまざまありますが、家庭環境の落ち着きや、親子の対話の中身以上に大切なものはないでしょう(と自分に言い聞かせています)。 Summer in JAPAN2014開催決定!   ひろつるまりの子育て応援日記シリーズはこちら: ひろつるまりの子育て応援日記 その4  この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは ひろつるまりの子育て応援日記 その3  勉強や習い事を上達させる、たった5つのプロセス ひろつるまりの子育て応援日記 その2  習い事はどこまでホンキでのぞむべきか ひろつるまりの子育て応援日記 その1  公立小中高からハーバードへ、18年間塾代ゼロ円!への道 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−4 どうしたら「突き抜けた人」になれるのか ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−3 田舎の学問、京の昼寝、の意味するもの ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−2 さとり世代に足りないもの〜20世紀型授業からの脱却〜 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−1 「大学入試改革」でも上位層は変わらない〜親のホンネ・先生のホンネ […]

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この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは

廣津留真理の0歳から18歳までの“子育て応援日記”その4   この3つさえ守ればどんな入試にも勝てる!親の簡単サポートとは   入試対策など不要、と力説する私が、「入試に勝つ」方法をアドバイスするのは逆説的です。が、子どもたちが「むだな遠回り」を避けるには、幼少期からの親の協力が不可欠です。   親の子どもに対する愛情には形はありません。これをあえて具体的に見える化してみます。「私が自分の愛情をどう具体的に子どもに発信すればお互いの理解がより深まるか」ということです。   大きくは、この2つです。   1.Unconditional Love どんな時でも何があってもあなたの味方です。 2.Full Attention    あなたをいつも見守っていますよ、安心しなさい。   このように意識して毎日を過ごすことはとても大切です。親が自分自身に、すべきことを確認していることにもなります。   次に、入試に勝つ具体的なアドバイスは以下の3つです。   1.得意分野を一つは作ってあげるようにする。 2.始めから職業を意識させるような教育はしない。 3.High Self Esteemを持たせる。   1の「得意分野」というのは本人の好きなことなら何でもいいのです。前述したように、絵が大好きだからといって、将来画家になると言い出したらどうしよう、などと深読みする必要は全くありません。ただし、入試のプロフィールのために無理矢理得意分野を作った感が漂っては逆効果です。   ある教育評論家によれば、本人の好きなことの定義は、 「学校がお休みの日曜日の朝起きてすぐにでもやりたいこと」だそうです。 お子様にそのような興味のある分野がおありですか。なければ今すぐにでも取りかかってください。以外と発見できるものです。それは将来なりたいものと関係がある必要な全くありません。   また、得意科目があると、現実問題としての入試が非常に楽になります。特に、英語と数学が「ものすごくできる」のは強みです。当校の英語授業のように、あらゆる科目が「学年別ではなく、能力別・希望別」のクラスで学ぶことがこれからの教育には求められるでしょう。余談ですが、元々、そのような「ふきこぼれ」の生徒を支援するために塾はあったのですが、だんだんと学校の補習、のような形になり、教育現場の収拾が付かなくなってきた感があります。   2以降は次回に続きます。 Summer in JAPAN2014開催決定! ーーーーーーーーーー ひろつるまりの子育て応援日記シリーズはこちら: ひろつるまりの子育て応援日記 その3  勉強や習い事を上達させる、たった5つのプロセス ひろつるまりの子育て応援日記 その2  習い事はどこまでホンキでのぞむべきか ひろつるまりの子育て応援日記 その1  公立小中高からハーバードへ、18年間塾代ゼロ円!への道 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−4 どうしたら「突き抜けた人」になれるのか ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−3 田舎の学問、京の昼寝、の意味するもの ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−2 さとり世代に足りないもの〜20世紀型授業からの脱却〜 ひろつるまりの子育て応援日記 前夜祭1−1 「大学入試改革」でも上位層は変わらない〜親のホンネ・先生のホンネ […]

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