ショパンコンクールの優勝者はなぜ上手いのか

ショパンコンクールの優勝者はなぜ上手いのか〜廣津留真理の子育て応援日記42

第17回ショパン・ピアノコンクールの結果が今週発表になりました。
6位までに入賞された方はもちろん、その他の参加者もみなさんすばらしい実力の持ち主です。

楽器を弾かない人にとっては、10代後半から20歳の若者があれだけのテクニックで難曲を次々とこなしていくのは本当に驚くべきことです。どうやってその技術を身につけたの?と。

 

しかし、そこには「上達する英語教育」にも通じる、1つの真実があるのです。

 

このようなコンクールに出るお子さまは、

はじめから難曲が弾けるのです。

 

楽器といえば、ドレミを習って、簡単な曲やドリルのような練習曲を順番にこなしていって、いつかは大曲に、と思っているうちに、練習の退屈さや曲が進まないことを自分の限界だと捉えて、楽器を習うこと自体をやめてしまい、難曲にはたどり着けません。

 

しかし、上手いお子さまは、10歳になるよりずっとずっとずっと以前に、大曲をたくさん弾いています。普通の人が何年もかかってたどっていく(と信じ込んでいる)ドレミやドリルや簡単な曲はさっさと終えているのです。大曲をはじめから習っているのです。

 

ご家庭でゴールを高く設定していたこと、
良い指導者にめぐり会うよう保護者様が妥協せずに尽力したこと、
お子さまが、その習い事を、好きを通り越すくらい夢中になったこと、

その違いは本当に大きくでます。

 

英語もそうです。英語ができるお子さまは、

はじめから難しい英文が読めるのです。

たとえば、大きくなってから自然にできることに、お子さまの貴重な時間を使うのをやめるだけでも、ムダな教育投資を防いで、お子さまの「好き」を伸ばす時間に使えます。
(英語のムダの例)

・ABCを書く練習、簡単な単語を書く練習
・英語の歌、ゲーム
・中学校3年間の英語先取り(中身がないのでやる意味がない)
・ご家庭が英語環境ではないのに、習い事の場だけの”こども会話”の英語 など

小学生のうちにこれを続けてから、中学校の英語がはじまると、
「英語科」は、楽しくもなんともない科目になってしまいます。
また、上記のことができても何も身についていないことと同じですから、
中1でゼロから英語を始めるお子さまと、同じスタート地点につくことになります。

当校では、今年5月に始まったクラスの中1生が、ゼロから始めてすでに高校2年生レベルの文章を読んでいます。このように、中1からでも間に合うのであれば、敢えて小学校で英語をせずに、得意を伸ばすことに集中するのもありでしょう。

英語をするのであれば、子どもだましではなく、4技能をしっかりとやるべきです。
みなが信じている「学習の順番」や「難易度」は、こどもたちから見れば、大人の勝手な都合であり、能力を伸ばすことに役立つどころか、その反対です。

何事も、最初が肝心、です。
大切なのは、「何歳から始めた」では全くありません、
「何をどのように」継続してやっているか、です。

 

 

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