中国人がハーバードに殺到するのはなぜか〜起源はこれ!

(私のブログより転載します)

中国の四川省に一人の少女が誕生しました。彼女は一度も国外に出たこともなく、親の猛烈な「早期教育」を受けて育ちました。

1998年、高校2年生で初めて短期アメリカ交換留学をした経験その女子校生は、翌年、「ハーバード大学」の学部(College)に合格します。

彼女の両親が書いた、「ハーバード・ガール」という、ハーバード大学へ合格する子育て本が2000年に発売されると、中国でたちまち200万部のベストセラーとなり、続編も60万部が売れました。

それ以来「中国に住む中国人でも、アメリカの大学を直接受験できる」という、これまで知られていなかった事実が一般中流階級の保護者にまたたく間に広がりました。

1999年、ハーバード大学を受験した中国人は44名。うち合格者は2名です。

2008年、ハーバード志願者の数は484名に膨らみ、うち合格者を5名出しました。

同年、アメリカの大学(学部)に通う中国人は一気に26000人を超え、2013年現在、その数は膨大です。

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それ以来中国では「プリンストン・ボーイ」「コロンビア・ガール」「我が子がイエールへ」など、パクリ本?が多数出現し、TOEFL,SATなどの英語対策もヒートアップ、現在に至っています。

以前このブログでも紹介した「タイガーマザー」こと、我が娘をイエールに入れたエイミー・チュアもかなりの母親でしたが、中国人「ウルフ・ファーザー」も存在しています。この父親は、4人の子ども達のうち3人を、中国の東大、北京大学に合格させたそうです。

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このような中国の「教育熱」を笑いとばすこともできますが、私はここに1つの現実を見ます。

「ガオガオ」と呼ばれる、中国の「大学入試センター試験」への批判です。「ガリ勉」一発勝負はお家元のアジア諸国でも嫌われはじめているようです。それは、幼少から子どもを海外で教育させるという形でも確認できます。

日本にも同様の傾向が現れている今日この頃、「リベラル・アーツ」教育、「9月入学」「教育内容そのものの改革」「そろそろまともな英語教育」など2013年はいよいよ日本の教育元年となるでしょう。

まあ、日本がぐずぐず「暗記詰め込み」から離れられないでいる間に、教育部門の国際間競争が進んで、イエール大学はシンガポールに、ニューヨーク大学は上海に、その他日本をスルーして名門校が中国を中心とする教育市場を狙っていますけれど。。

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「海外に住んだことがなくてもハーバードに合格する」公立高校生が出現する日本、それはまさに1999年の中国本土と同じ状態です。

「18歳で直接、アメリカの学部を受験できる」とわかってしまった今、カナダ、オーストラリア、なども視野に入れると、子どもたちの選択肢は広がっています。

 

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