英語学習は何歳から?タイプ別にお答えします〜廣津留真理の子育て応援日記54
「英語は小学生から?いや3歳から?」「中1ではもう遅い?」などよく聞きますね。言語習得の臨界期が3歳から5歳という説、外国語習得は母国語のレベルと深い関係がある、など様々な説があるからです。
もちろん、何歳からでも良い、というのが実際の答えですが、状況別にまとめてみます。
早期開始と、中学開始で、差はあるのか
<効果のある英語学習と学習開始時期>日本人家庭で、日本在住、日本の学校に通うケースです。
A:幼児、小学校低学年から英語開始
B: 小学校高学年、中1から英語開始
Aは、お子さまが自分からではなく、保護者の希望です。従って、次の条件が必要です。
・保護者がご家庭で英語環境をつくる、ご一緒に学習する姿勢をみせる、ほめる
・中味のある教材で、楽しく学ぶ、しかし「楽しい」と「幼稚」は別物
・子どもだからと、幼稚なことを決してさせない
・英語は4技能(読む・書く・聞く・話す)なので、簡単な英語が聞き取れてしゃべれることと、
高度な読み書きが全くの別物であることを、保護者も本人も自覚する
・長期にわたる学習はモチベーションの維持が難しいので、
英語で何かに触れたり表現する機会をつくる、ロールモデルとなる人をみつける
・筆圧が弱い学齢のお子さまに、書くことを無理強いしない(年齢があがれば誰でも書けます)
・英語は生活の一部で、イマジネーションに富み、好奇心を育てる生活こそが学習の基本、
その手助けとして英語を活用する、そこはしっかりおさえる
B:は、お子さまがご自分で英語をやりたいと始めるケースもあります。その際は、
・中学校の英語学習の順(文法順)に固執すると、進みが遅れるので、何でも読んでインプットする
・小6や中1ではじめるなら、それまでに地頭と国語力を鍛えておくと、
Aのお子さまより短期間で同じレベルに到達する
・Aでは、英語習得そのものを目標とすることがほとんどだが、Bの年齢になると、英語を通じて何かを達成しようとする(自己表現、受験、将来の就職機会、留学など)その目的次第で、英語の伸びが変化する
あとは、保護者の教育費支出、ご家庭でのサポートがどこまでできるのかで、開始時期を判断します。
地頭を鍛えておけば、何歳で英語を始めても全く問題ない
確実にいえるのは、
・幼稚なことをいくら小さい頃からやっても英語は上達しない
・中学で始めて、中学の教科書通りに進めると上達しない
です。
地頭=抽象化できる、論理性を磨く、やさしい言葉で瞬時に説明する、意志決定をすばやくする、空間把握力を伸ばす、柔軟な発想で困難を切り抜ける、自分でなんとかできる、などの能力をあらかじめ鍛えておくと、
英語は中学1年生ではじめても、スイスイできてしまいます。
当校でも、多くの生徒さんが、
小6または中1で英語を開始して、
週1回75分のレッスンで高校で英検1級に合格、
医学部や東大、海外大学に進んでいます。
つまり、子どもと一緒に英語を新たな気持ちで学び直したい、サポートもやってみる、または自分は英語に自信があるので楽しく工夫してサポートしてあげたい、と思うご家庭はAタイプ、早期にはじめるとご家庭もお子さまも伸びます。
なかなかそこまでする時間がない、うちでは子どもの地頭を鍛える方に重点を置いている、または子どもの地頭がかなり良い、そんなご家庭はB、お子さまが自立する学齢で始めると効果的です。
いずれにせよ、英語だけでなく、いまのお子さまはやることは山ほどあります。
地頭を伸ばす教育、大切ですね。当校のクラスでも取り入れています。
ご家庭でもぜひ、やってみましょう。
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考える力を伸ばす哲学・算数セミナー:
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